還暦には「赤いちゃんちゃんこ」を贈ります。では「古希祝い」は?
古希のお祝いには「紫色のちゃんちゃんこ」を贈ります。
還暦の場合、60年で干支が一巡する=生まれた時に還る=赤子に還る、ということから、「暦(こよみ)が還(かえ)る」ところで「還暦」と呼ばれ、赤色のちゃんちゃんこを贈る習わしがあります。
なぜ赤い色なのかというと、昔から赤い色というのは悪いものを寄せつけない、魔除けの力があると信じられていて、今のような環境が整っていない昔は、赤ちゃんが生まれてもすぐに亡くなってしまうことが多くあったため、厄が寄ってこないように赤ちゃんに産着や赤い服、ちゃんちゃんこを着せる習わしがあったのです。
また、ちょうど61歳を迎える年は、男女ともに厄年となるため、厄払いも兼ね、赤いちゃんちゃんこを着て縁起をかつぎ、健康でより長生きをして貰いたいという願いが込められています。
では、なぜ70歳である古希のお祝いでも「ちゃんちゃんこ」を贈るのでしょうか。これに関しては、「還暦に贈るちゃんちゃんこ」からの流れで始まったものと思われ、同じように長寿をお祝いすることから、還暦同様に「ちゃんちゃんこ」を着て「年寿」をお祝いに結びつけたのだと考えられます。
色が紫色な理由としては諸説ありますが、紫色は、古くから特別な意味を持つ色と考えられ、貴族の冠位に紫色が最上位の地位を表す色であったり、最高位の僧侶のみが身につけることができる衣の色が紫色など、尊ばれる色として扱われてきたことから始まったと言われています。
詳しくはこちら→<Q|なぜ古希は「紫」色なの?>
干支の一巡、赤子に還る、の意味と掛けた還暦とは別物ですが、同じように無事に長寿を迎えた喜びを家族でお祝いすることに、色や決まり事はそれ程重要ではないのかもしれませんね。
古希以外の「長寿祝い」のテーマ色一覧
年代別の長寿
年齢 | 長寿名 | テーマカラー |
---|---|---|
61歳 | 還暦 | ■赤色 |
70歳 | 古希 | ■紫色 |
77歳 | 喜寿 | ■紫色 |
80歳 | 傘寿 | ■黄(金茶)色 |
88歳 | 米寿 | ■黄(金茶)色 |
90歳 | 卒寿 | ■紫色 |
99歳 | 白寿 | ■白色 |
100歳 | 百寿 | ■桃色 |
各年齡のお祝いごとにそれぞれちゃんちゃんこはございます。また、お祝い品の贈り物には、包装紙などをテーマ色で包んでくれるサービスのお店も多いと思われます。ご注文時にその旨を伝えるとよいでしょう。
[ちょっと豆知識] ちゃんちゃんことは、子どもの袖なし羽織のことを指し、「ちゃんちゃん」「でんち」「さるこ」などともいいます。名称は江戸時代、鉦を叩き、飴を売り歩いた清国人の服装に由来するといわれています。寒い地方では労働用の防寒着としても使用され、はんてんふうの折り返らない襟に仕立てています。もともと縁起の良い物と位置づけられていますので、長寿のお祝いでは必需品となっています。
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お母さんの古希祝いに人気の「ピンクのちゃんちゃんこ」
長寿のちゃんちゃんこはちょっと恥ずかしい、と仰るお母さんに
最近では、ピンク色のちゃんちゃんこが人気です。元々は、百寿(100歳)のお祝いに用いられているものですが、縁起も担ぎ、100歳まで長生きの願いも込めて、女性らしい可愛らしいピンクのちゃんちゃんこを送られている方も多く見受けられます。日本製でフリーサイズですので、細身の方もふくよかな方も着られます。
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