古希いを贈る時期
70歳を迎える誕生日当日がお祝いの日に相応しいでしょう。
古希は人生の節目であり、本格的な長寿のお祝いの中でも、いわゆる隠居生活のスタートの意味合いが強く、長寿のお祝いとしてはもっとも大きなイベントかもしれません。
ご両親や親族などが古希を迎えることがわかったらお祝いの日取りを決めましょう。誕生日を迎える当日が、実際に古希となる日になります。しかし、ご家族が多かったり、住んでるところが離れているほど、全員が誕生日当日に集まることが難しくなります。
最近では古希祝いは、誕生日当日とは別で行う方も増えてきました。お誕生日のお祝いはそれなりに行い(しないとまた淋しいので)、お正月やお盆、ゴールデンウィークなど、大型連休で家族みんなが揃う日に合わせてお祝いをされているようです。
また、数え年で行うのか、満年齢で行うのかを迷われる方がいらっしゃいますが、現代ではほとんどが満年齢で行います。古希・喜寿・傘寿・米寿・卒寿と、歳を重ねるほど健康面が心配になり、一年二年でもデリケートになってきます。健康であるうちにお祝いをしようという動きから変化していったようです。
昭和30年過ぎまでは数え年でお祝いを行うことが一般的でしたが、現在では多くのご家族が満年齢でお祝いをされていらっしゃいます。中には満年齢を過ぎてからされる方もいらっしゃいますが、お祝いしてあげるのを忘れていた、以外にはしないようにしましょう。
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古希のお祝いはどこでする?
ご両親や親族の古希祝いのほとんどが、ご家族が集まるご自宅でお祝いをされています。
また、多くの友人を招いたり、恩師などのお祝いには、レストランやホテルでお祝いされる方も多くいらっしゃいます。
他にも、家族旅行も兼ねて温泉旅館などで一緒に出掛けてお祝いされる場合などもあります。旅館やホテルによっては、長寿の古希祝いプランなどが用意されている場合もあります。紫色のちゃんちゃんこや紫色の座布団などが無償でレンタルできる事もありますので、一度問い合わせてみるのも良いでしょう。
ただ70歳ともなると、長時間の移動や体への負担も心配です。体調や季節を考えて旅行は計画しましょう。なかなか家族で集まれる機会が少ないという方は、食事会などはせず、プレゼントのみを贈られるかたもいらっしゃいます。その場合でも、帰省の際などにはお祝いを兼ねて食事会などを開きましょう。
古希祝いの熨斗(のし)は?
古希の贈り物には、のしをお掛けして渡して構いません。
水引は紅白の花結び(蝶結び)が基本です。→ 水引のマナーについて
表書きも、通常仕様の「御祝」もしくは「古希御祝」「祝古希」が一般的です。
名前の部分は、子供たちから贈るのであれば“子供一同”と書きましょう。お孫さんやペットまで、それぞれお名前を書かれる方もいらっしゃいますが、そのような場合は“家族一同”が無難です。職場や同僚、複数人からプレゼントする際は、職場の部署や課、社名等でまとめて“○○一同”と書きましょう。三名以下で個人の名前をそれぞれ書く際には、目上の人を右から書いていきましょう。順番に悩んだときには、「○○一同」という書き方がおすすめです。
[ちょっと疑問の豆知識]
70歳のお祝いの「古希」。漢字での表記を「古希」と「古稀」と表記する場合がありますが、こちらの表記についてはどちらでも構いません。→ 詳しくはこちら(Q|古希と古稀、正しい表記はどっち?)
古希の由来は中国の詩人、杜甫の「人生七十古来稀なり」が由来です。原文の表記は古稀ですが、「稀」の文字は常用漢字にはないので、現在では「希」と書くことが多いです。
古希祝いのNGプレゼント
プレゼントを贈る方に「年寄り扱いを受けた」と思わせないことです。
昔と違い、現代の70歳はまだまだ元気な方が多いです。男性・女性共に、まだ働いている方もいらっしゃいます。
女性では周りから年寄り扱いされることも多くなる年頃です。お孫さんからは「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼ばれていても、心の中でもはおじいちゃんおばあちゃん扱いはまだまだされたくないのです。ですので贈るプレゼントも、あまりご年配志向に過ぎない方が良いでしょう。
例えば、杖やシルバーカーなどの転倒防止の物で心配されるよりは、余生を楽しめる物のほうが喜ばれているようです。古希祝いは「健康長寿」の願いが強いのは当然ですが、それよりも本人の趣味や嗜好品を贈ってあげましょう。そして感謝の言葉、労いやお祝いの言葉を添えてプレゼントをあげましょう。
古希祝いのプレゼントや熨斗(のし)のマナーについて→ 詳しくはこちら(熨斗のマナー)